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2017年2月

2017年2月28日 (火)

ドラミング

 里山の定例作業で谷へ入り、長い間かかって作った杣道を仕上げた。真ん中広場からサワガニの池まで、三つの尾根を巡回する。作業を終えて、完成したばかりの道を踏みしめて帰ってきた。空は晴れて春の陽気がいっぱいに広がる。小鳥のさえずりが聴こえてきた。トントントンと何かを叩くような音が聴こえる。非常に早い。竹がこすれているのかと思ったが、風はない。あ、ドラミングじゃないか。誰かが叫んだ。そうだ、これは青ゲラのドラミングだ。物の本によると5~6月頃によく聞かれるとあったが、陽気につられたのか。間隔をあけて何度も何度も繰り返している。これは高い梢で木の幹を叩いている。虫を採ったり巣を作ったり、あるいは縄張りを宣言したりと、目的はいろいろあるらしい。みんなが聴いたから間違いはない。2月が去っていよいよ春だ。

2017年2月27日 (月)

高橋是清

 昭和11年2月26日、大尉、中尉などを中心とする多数の若手兵士が決起した。今からちょうど80年前の雪の朝だった。教育総監渡辺錠太郎、大蔵大臣高橋是清など多数の閣僚が暗殺された。岡田総理大臣は間違って秘書長が殺されて助かった。世にいうところの2・26事件である。戦争に協力的でない和平派が標的とされたが、直ちに鎮圧されて首謀者はすべて銃殺された。高橋は総理大臣を務めたことがあり、当時かなりの高齢であった。若い頃アメリカにわたって皿洗いから経験しているが、磊落な人柄と財務に明るい明晰な頭脳で、しばしば財政危機を救ってきた。この事件の翌年に日中戦争が起こされて、日本は一気に戦争へ突き進んでいった。まともに発言する人の口が一方的に封じられる時が一番危ない。

2017年2月26日 (日)

工事に関する説明会

 昨年9月18日に起こった比叡平1丁目の道路崩壊について、その後の経過と復旧工事に関して説明会があった。さすがに関心は高く、市民センターの2階ホールが一杯になった。大津市と法面工事を請け負った業者がひな壇に座ったが、ウグイス色の作業服の勢揃いはテレビでよく見ると東京電力の説明会を思い出させた。説明はともかく、それに続く質疑応答は熱のこもった応酬になった。事故は自然災害であることの確認。今後の工事中毎日ダンプが走り回るが安全管理は大丈夫か。ある民放で比叡平が安全な街でないような報道がなされたが、どうすれは元通りの安心・安全が回復できるか。そもそも宅地造成の基本から見直す必要があるのではないか。等々積極的な疑問や意見が出された。比叡平を「終の棲み処」と考えている住民の熱意が感じられた会だった。

2017年2月25日 (土)

刷り込み理論

 「刷り込み」とは聞き慣れない言葉だが、カレンダーに店名を刷り込む話ではない。オーストリアの著名な動物学者コンラート・ローレンツという人が、動物実験を通じて発見した理論である。つまり鳥は卵から生まれるが、卵の殻を破ってはじめて外界と接触したとき、最初に出会った生き物を自分の母親だと思い込んでしまうという。そういう情報が瞬時に「刷り込まれて」しまうわけだ。後からほんとうのお母さんが出て来て「私がお前の母親だよ」と言っても、にわかに信用してもらえない。つまり、そういう誕生の早い時期に身についた情報は、生涯を通じて変わることがないとうのがローレンツの刷り込み理論の骨子である。「三つ子の魂百まで」という諺も、そのことを言っているのかも知れない。よくも悪くも性格は変わらないものと覚悟するべきだ。

2017年2月24日 (金)

男声合唱の魔力

 関口知宏が英国のウエールズ地方を旅した。あるレストランへ入った時、いきなり男声合唱の歌声が聞こえてきた。客に紛れ込んでいた団員が歌い出したのだ。その地方の有名な合唱団だったらしいが、お客を驚かす目的だった。関口はその美しい和音に涙が出たと言っていた。合唱経験のある者なら、その印象を素直に受け入れる。男声合唱は泣かせるのだ。女声も混声もハーモニーは美しいが、男声がハモッタ時の音は何か魔力がある。合唱を知らない人でも自然に感動を憶えるような、何物かがある。その魔力に取りつかれると止められなくなる。3年前に結成したキャトル・シャンテは、最小単位の4人で歌っている。斉唱、二部、四部と分厚くなるにつれて気分が盛り上がって来る。人に聴いてもらう前に、歌う本人たちが楽しんでいる。月一回のわずかな練習だ。

2017年2月23日 (木)

ウイルス対策

 どうもパソコンに弱い人間である。状況が変わるたびに失敗をしている。Windouws10に変える時に今度はウイルス対策が十分出来ていなかったということで、ユーザーの指導を受けた。パスワードを変更したのでこれからはうまくいくはずだ。私に現役時代は、コンピューターといえばプログラマーが全盛時代で、大変な作業という認識だった。それがワープロになり、あっという間にパソコン時代に変わった。書き文字で育ち、会社を辞めてからパソコンを始めたがいつまでもなじめない。1時間も座っていると嫌になってくる。それでもどうにかメールとブログだけは続けている。私たちの世代がいなくなれば、こういう悩みを持つ人間はいなくなるだろう。

2017年2月22日 (水)

92歳の大往生

 お久しぶりです。父ですか。ええ、昨年入院先の病院で亡くなりました。60代で母を亡くした父は長い間一人暮らしだったのですが、私たち兄弟が交替で見に行くだけでヘルパーの世話にもならず元気に暮らしていました。ただ晩年は少し横着になって、元来好きな甘いものと外食のせいで糖尿が出ていました。それも私が1年がかりで食事を改善してからよくなりました。それから元通り、好きな囲碁と散歩で気ままに暮らすようになりました。本当に手のかからない人でしたね。やはり親の介護は同居するよりも、近い距離で別居して自立するほうが、お互いに緊張感があっていいように思います。バス停の短い時間に知人から聞いた立ち話である。京都あたりに親が住んでいて、毎週介護に通っている人が増えている。

2017年2月21日 (火)

自然のものは自然に返せ

 最近、山に入って珍しい草花を根こそぎ持って帰る人が増えている。これは自然破壊の元になるので、絶対にやってはいけないことだ。それに似たことが近くで起こった。里山の作業中に雑木の中からリスの巣が見つかった。中にはまだ目のあかない子供が2匹いた。申し訳ないことをしたと思い、池のほとりに巣ごと安置しておいた。ヘビなど天敵がいない時期なので、人間が去ったら親が出て来て安全な場所へ移してくれるからだ。ところが翌日行ったら、まるごとなくなっていた。近くへ遊びに来ていた母子連れが持ち去ったという。可哀想だと思ったのならとんでもない間違いだし、こっそり育てようと思ったのならけしからん話だ。こんなことでは私たちの活動も底が浅い。せっかくリスが見つかった環境なのに、何をしているのか。環境教育の不足を痛感した。

2017年2月20日 (月)

京都マラソン

 第6回目という京都マラソンは京都テレビで見た。昨年はコースに巻き込まれて散々だったので敬遠したのだ。会社の後輩が何人か参加しているという興味もあった。コースが観光名所や植物園、鴨川などを通過してお祭り気分で走ったり歩いたりしている。それがいいのか参加者が16000人と多く、しかも京都府以外の人が多い。世話をする人も参加者と同じだけいて、見物人を合わせると何十万人の人出になったというから、大成功だろう。友人も4時間で完走できたら合格と言っていたから、プロのペースの倍近くのゆっくりしたスピードで走ることが大変だということだ。それにしても東京で神戸でも、あるいは鹿児島でもと、全国的に市民マラソンが行われている。はしごで渡り歩いている人も多いと聞く。これほど平和なスポーツはないだろう。

2017年2月19日 (日)

山の保健室の役割

 陽だまりの会では、毎週火曜日10時から(月1回は金曜日も)山の保健室を開いている。担当者が交替で「こもれび」のサロンに詰めて、来訪者の話を聞き血圧を測っている。幸いベテラン元看護師が何人もいるので、医者にかかるほどでない軽い体調不良の相談に応じている。比叡平には元病院の大先生というのがいるが、そんなのは何の役にも立たない。そこへ行くと経験を生んだ看護師は何かと気さくに相談の乗ってくれるので頼りにされている。先だっての勉強会で現役の医師やケアマネ-ジャーや薬剤師、訪問看護師、ヘルパーなどとの交流が出来たが、いざという時にそういう専門家との連絡を取ることで、山の保健室の存在が生きてくる。遠くにいる息子や娘とは日頃の交流がなくなっているので、近くの他人が頼りにされる時代になっている。